エバークエスト連合帝国の興亡を読むとEQの世界がより色鮮やかに。

300円で楽しむ一大叙事詩!こんばんは、八十島です。

ちょっと前に、300円で購入した「エバークエスト連合帝国の興亡」だけど、最後まで息つく暇なく読ませるスピーディな展開で、休日出勤する電車の中で一気に読んじゃいました。

ハイ・エルフの王と王妃が、邪神イノルークによってプレイン・オブ・ヘイトに幽閉、300年の拷問の末に、ついに邪道に誘われ「ダーク・エルフ」へと姿を変えてしまいますが、その二人の救出に失敗し、同様にダークエルフへと姿を変えられた伝説の大魔道士が主人公でやんす。

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主人公のENCが過去の因縁を断ち切ろうと、神に闘いを挑む一大叙事詩なんだけど、ファンタジー小説としてはもちろん、やっぱりエバークエストをプレイしていたからこその面白さがあるのよね。

魅力的な登場人物

主人公のENCと共に、宿敵のダークエルフと死闘を繰り広げるヒューマンが、それこそ人間臭くていいのよね。盾を持たず、二刀流を身上とする女性WAR、軽くて浮ついた伊達男のROG、男気あふれる巨漢のWIZ、動物を愛する美しい女性RNG、真面目で冷静沈着な見習いBRD …といった個性豊かなヒューマンのパーティが成長していく物語でもあるんです。

クライマックスの彼らの活躍にはすっかり感動させられてしまいました。

珠玉の伏線エピソード

エバークエストをプレイしたことのある人なら、思わずニヤリとさせられる伏線エピソードがたくさん出てくるんですよね。伏線を受けて後で語られるエピソードは、この場合、私たちがプレイしていたノーラスの世界の出来事。

カッタ皇帝セル将軍の謀反により暗殺された後、連合帝国の生き残りが月(ラクリン)へと移住するシーンは、それぞれの名を冠したラクリンの二大都市、カッタ・カステラムと、サンクタス・セルを思い起こさせます。

本作を読み終わった今、すっかりカッタ・カステラムを散歩してみたい気分に…。

また、主人公が海賊との微妙なパワーバランスの上に築き上げた”自由港”が、後の「フリーポート」になることを匂わせるシーンなど、楽しめる伏線がいっぱい。

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生き生きとした魔法描写

自分たちが、実際にゲームの中で唱えている魔法が生き生きと描かれていて、その後のゲームプレイにちょっとした味付けをしてくれます。

例えば、ENCのお馴染みのガーディアン召喚魔法は…

触媒の短剣は、なまくらで一見すると玩具のように見える。彼はその短剣を持った手を勢いよく振りながら、指を大きくひろげた。だが短剣は床やテーブルに落ちたりはせず、そのまま消えてなくなった。

そのかわりに、二、三歩後ろから少し脇に拠った場所で、ふたつの物体が中に浮かんだ。

ひとつは催眠術でもほどこすかのように前後にゆらゆらと揺れている長剣で、まるで見えない何者かが剣を手にして、永久的に守りの態勢をとろうとしているかのようだ。もう一つは分厚くて特徴もない盾で、ふたつを一緒にみていると、そこに見えない兵士がいて、盾を構えて剣を振るっているように思えた…

実際、このENCのガーディアンが大活躍するんですよね。

他にも、WIZやMAGが召喚する偵察用の目玉とか、触媒を必要とするルーンや、レビテト、水中呼吸といったお馴染みの魔法描写が生き生きと描かれています。

エバークエストを現役でプレイなさっている方はもちろん、昔プレイしてた方でも、ファンタジー小説がお好きなら是非おすすめしたい一冊です。もう中古でしか流通してませんが、200円~300円で素敵な時間を過ごせると思いますよ。

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エバークエスト連合帝国の興亡

八十島なおや

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